2013年1月29日火曜日

異邦人

 
 上野の東京都美術館で開かれているエル・グレコ展を観る時間が取れました。先に行ったもの が一緒に行けば良かったと言っていた意味がなんとなく解る気がします。
 無原罪の御宿り。ギリシア人でありながら、スペインを代表する画家。私の中でのグレコは異邦人という生き方だと思ってましたが、今それは根無し草を言うのではなく、外来種のような言い方なのかと考えられます。
 先日の「パルとは大きな協同」という話が出たのは個人対応型無店舗事業という呼称が通じるかどうかという時でしたが、事業以前の個人とは何をさすのか論議が十分にできていない社会です。
 それは、私にとっては永遠のテーマ。苗字にあらわされるものと己。
 戸と個。それらの未整理な個人対応論議は、疲れたものです。
今、引っ越しを前にまた、制度上の手続きをいろいろと見ていると、個というのは難しい概念だとつくづく思います。だから、当時の論議の中で私は異邦人。
 
 父の描いたベニヤ板の荊冠のイエスの絵は、グレコの影響があったと聞いています。器用貧乏であった父。寺に居ながらサレジオ会の神学生。世田谷から茨城への疎開。
 その絵を山梨の家に持って行ってあります。



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