2008年8月28日木曜日

巌谷小波著作集

 心地よい苦しさ。と言いますか、旧仮名遣い、歴史的仮名遣いの文章。ルビや注釈で意味を理解する言葉があったり、明治は遠くなりましたか。でも、この時代の本を読んでいると、息継ぎが楽なのです。口語文になって、語りという芸能を受け継ぎ、文章にできているのだと、繰り返される、知らなかった、うろ覚えのままだった、漢字の使い方などを読む楽しみに浸っています。また、仇討ちとは何なのかも考えているところです。

2008年8月24日日曜日

第二メディア

 だったのでだと、テレビの時代を言い切るよりは、一つの情報を家の中でも、教室や街角や知人とあっても互いに話題にして、そこから、他の情報を読み取り、深める事ができた社会が、テレビを受け入れていたのではないかと思います。今まで閉ざされていた社会の各層に同じ情報が出てくるという事も可能だった、部分もあったのかとも思います。今、その裏面があることを、感じる人が増えてきたのかと思います。
一つだけの情報には、仕組まれる力が働くと遠ざけるようになり、人づきあいは、同じ番組を見ていない、話題は家族でもクラスメートでも、みなバラバラである中で、情報を検証するためには、個人個人が、自分の知りうる事ができる中でしかないと、だから、多方面で無限大になるインターネットに嵌まり込んでしまうのでしょう。だけれどもと、もう一回転できないかと思います。

2008年8月21日木曜日

よみがえる魔法の物語から

 わたりむつこさんのはなはなみんみ物語は、三部作で、あまりファンタジーなどという言い方の一般的ではない時の児童書として受け止めています。この夏また、読み直して、メッセージ性の強さを感じているのですが、最後のよみがえる魔法の物語は特に言葉について書かれています。言葉をなげるという魔法などはコミュニケーションそのものです。そびゆじいさんが、若いのびとに言葉の力について教えている部分は、大事なことでした。以前読んだときも感銘を持ったはずですが、今回、インターネットというものをいじり、さらにすごいと思います「…くりかえしいうが、言葉を支配するものは、言葉に謙虚にむかいあわねばならない。この言葉は生きものなのだからね。言葉は宙をとび、相手の心に入りこんで心の声となる。」もう少し早くこの文章を思い出していたらと思うのです。

2008年8月19日火曜日

本の販売

小学館が返本率を減らすために、本の販売形式を書店が選べる併用式に
11月からするということです。
委託販売方式と専任責任方式をどちらかをお店が選べる売り方。
今の時代が、本離れなのかどうかはわからないですが、
返本の流れもどうなっているのか気になりました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080817-00000909-san-soci

2008年8月16日土曜日

がんじがらめ?自家撞着?


 朝のベランダで、毎朝花の数を数えます。何故なのか分からないけれど、それで一喜一憂するのが情けない気分です。決して育て方は良くありません。勝手に生えているだけのものです。
 今朝、こんなものがあったので片手で携帯を近づけ、もう片手ではこんせん君のマウスパッドの裏を当てて良く見えるかとしましたが、ぼんやりになっています。ごめんなさい。
明日咲く分の蕾に、蔓が絡まっているのです。思わずほどいてしまいました。
自他の境って何でしょう。

2008年8月14日木曜日

ひらく

 昨日、パルシステム東京の組織運営情報誌を、一冊見ました。実に何年ぶりでしょう。
むすびとした当時の組合員組織は、この表題が必要でした。すでに遠く。
いつ、「ひらく」でしょう。現役は相変わらず大変ですね。
 
 それは、それとして、漢字をひらく難しさを思います。今まで、誠実ということばを大切にしてきましたが、真理という言葉もどちらもひらくとまことになります。
 では、この二つの事は一緒なのだろうかと、またあらためて、まことという方の意味を探りたくなっているのです。

2008年8月5日火曜日

短い文章で伝わる事、一語の含意

本当に、ことばは、難しいものです。くらしの言葉と言っても、世代や背景で違ってくるし、文化という垢じみたものがまた、漢字一字でも平仮名ひと文字でも意味を持たせてしまって、自家中毒の自己満足に入っていきます。大先輩は挨拶は三分以内。感謝、ねぎらい、喜びを伝えるとそして起承転結をしっかりさせて、と教えてくれました。そして、自分の間を持つ。ここまで言われるとウルトラマンかと三分以内の勝負言葉を探す癖が身についてしまって、そこから抜けるのに、今大苦労しているところです。
 長ければ伝わるものではないのは確かですが、短くてもだめですしね。
言って欲しい言葉を引き出そうとしての質問などは、伝えても伝えても、回答されていないと思われます。

2008年8月2日土曜日

語呂合わせ

 ことば、言葉、使い方は難しいものですよ。読み違えもありうると知っていて、それでもコミュニケーションのために、人間が獲得したものですから、大事に考えたいと思います。蚊の羽音にも方言があると聞きましたが、これは言葉なのでしょうか。
 日本語にはオノトマペ、擬音語が豊かにあります。先日亡くなった大野晋さんの研究は面白かったですね。古文の時間に宮廷女性の話し方想像しながら、授業を受けていたものです。漢字も読みで、音と訓を楽しみながら、私たちに残されているものは、書かれていますね。楽しみながら文庫番は書籍整理をするのです。語呂あわせも面白いと思っています。