2019年3月9日土曜日

足元に


 都内に出かけて戻った翌朝庭に出ると、暮れに被せた砂を押しのけて芝が伸びています。毎年春先の大きな喜びなのです。
 先日の都内会議で大きく語られていたのは、今の市民社会の足元が揺らいでいる気がする。そういう話が先輩たちから出ていたのです。民主的に物事を決めていくことや、もっと基本的に嘘をつかない事、人を欺かない事、弱いものをいたぶらない事などがぐらぐらとしているけれど、私たちは、より良い市民社会をつくっていきたい。
 そういう半世紀を考えても、もっと前の時代を遡って考えても、どこに正しい社会の在り方があったのかと人類を思ってしまう。だけれども常に抗うものである事は、安易な合意にならないように、押しつけの正義を受け取ってしまわないように、地下の茎だけでも、踏まれてもまた生え出でてくるのです。
 それを思い出させてくれる、芝の芽は朝日に輝いていました。

 

2019年3月3日日曜日

いよいよ春



 滋賀県から、今年のカレンダーが送られてきました。一方ご近所の短歌の先生からは宮柊二の歌集を読むようにと渡されました。先日は久しぶりにユリ先生と電話でお話しをしました。
 父のテープの公開は、夏に企画できるようにと思いますが、ようやく味噌ロードが一段落。どうやらこちらの地でも味噌を語る仲間になってきました。
 相変わらず庭の小石の粒をつまみ上げ、家の前に敷き並べている日々です。会計上の年度末だというのに、にやんごん坊が蟻と語らうように、何かが見えてくればいいのですけれど、今の「青い芝の会」からは縁遠くなっていて、古い知り合いたちからの話を掘り起こし進めないとならないと考えています。