2013年8月25日日曜日

種蒔く人


山梨県立美術館、マハラバ文庫の移転前から見に行かなくっちゃと思っていたこの絵。土・日に大切な友人が来てくれて、雨になったこともあり美術館へと。
 都内の美術館とはまた別な雰囲気も興味深く、ここへはこれから数度くるのだろうと最初の本日は常設展を観ることにしました。
 連れ合いの高校時代の同級生で、実家である閑居山に最初に連れ合いと来た人で、当然義母とも話題があって話をすることができる古いお付き合いです。来客の多かった8月でしたがこの土・日は雨で暑さも収まっていましたので、近くにある日帰り温泉みたまの湯も案内し久々に炭を熾してのゆっくりとしたひと時。直前にはご近所の葬儀もあって、ばたばたはしていました。この地域では、冠婚葬祭は、何をおいてもするべきことで、会社は第一義ではないと聞いて帰ってきた連れ合いは会社時代の仕事優先との違いに思いに浸っていたようでした。そんなこともあって、人生の来し方、そして互いに初老へともなっている現在、これから。いらした友人ご夫婦との話は尽きないのです。
 おしょうさんは、何でも知っていて、照子(あきこ)さんは・・・・
 そして、マハラバ文庫はどうなるんだろうとも、カラス退治の現在になっちゃってとか。何をカラス大先生に学んでいるのか、TPPとか、フクシマを忘れないとかをもっと深く、自分への問いかけとすると、“原罪”とは何なのだろうと言うところを教えを乞うているのだろうと思うのです。
 地面を掘り返し、草を刈り、種を蒔く自分。その事は何かを負うからなのでしょうか。生まれたときから兄が居て、兄にすれば、いきなり父母との間に入ってきた者。働かずとも生きていかなければならないというものと、どこかで、世俗の嵩に追われるもの。業(ごう)とはまた異なる原罪。
 その意味を、カラス大先生ならば教えてくれているのでしょう。それなのに不肖の弟子である文庫番は理解していないのです。畑で学んでいる事の実に多い事。
 そんなこんなも、こころ許して話すことができる数少ない交わりなのでした。
 ミレーの種蒔く人が、農民の、力強さを表すとされているとも、鳥の群れを背後に書きこんでいる事で体制に抵抗する姿ともみられたとも、この展示の前にまで来て知ったこととも合わせて面白いのです。

0 件のコメント: