2013年8月19日月曜日

冬が来る前に


 
 そう、もう風は秋の気配でやってきます。
義弟が土日と泊りがけできたので、今まで家の事、周囲も必要に迫られての買い物だけしか出ていなかった私たちは、日曜日の午前中に甲府の周りを車で観光してみました。出発はお定まりの武田神社。躑躅ヶ崎館あとでした。そのお堀に夏もこっちで過ごしている白鳥がたった一羽だけいました。義母は何を思っていたでしょう。皆で亀がどれくらいの大きさとか鯉が見えるねとかの中に紛れた白鳥です。
 それとも北へ行かず仕舞いの白鳥はもう一羽いるのでしょうか。お掘の泥水の量も少ないようです。鬱蒼とするというイメージの社の境内の地面も干上がったようなこの夏です。先日、お盆供養に参加した集まりでは、今年は暑さと雨不足で雑草も枯れていると話が出ていたと言います。武田神社の中では能舞台で一の谷の稽古がされていました。
 長禅寺というところが中央線から見えたので行ってみたいと寄ります。武田信玄が建てた母親のお堂がある臨済宗の寺。同じ人の子として生まれ、同じ人の子の母親であり、それぞれなのです。人の幸不幸はどのような秤でもはかることはできないのだろうと考えます。連れ合いと義弟。義母。私も10歳から知っている人たち。
 一旦戻って、なんだかんだ大騒ぎしながら、お稲荷さんの昼食。静岡の抹茶羊羹の意外。
義弟が帰ったあとは、寒さに備えての薪づくりです。途中に里山の大豆の見回り。昨日連れ合いが寄った時に較べまた啄まれているのです。四六時中畑に張り付きますか。そうもいかない。
 
 日中の暑さのピークは避けての薪切り、秋にはストーブの火入れで、少し薪を買い足す分も考えていますが、できる限りは用意したいのです。もう夕方には、空が高く、汗ばみ方が盛夏とは変わりました。まもなくこの作業場にもコスモスが咲くのでしょう。一時間半ばかりの作業を終えると、成りすぎたので持って行ってという夏野菜。この夏の輝きをとどめてはおけません。

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