2013年6月16日日曜日

畔草刈り




育苗の幼い稲が四葉になる頃は

暖かさの増してきた畔を見て

草刈作業をしてきました

ここに大豆を蒔いても良い

刈った草は、牛たちの食む餌とできるから

 

精勤という、そんなに奢ったことばじゃあ

恥ずかしいのです

ただただ、お米の実りとは

この風景の、すべてです

連綿と、どこの村でもこなしてた

お百姓の、暮らしぶり

 

草を刈る時期、土手を焼く時期

虫たちが、稲の育ちを損なわず

どこか、別な場所に行って呉れ

そういう思いは、嬶たちも夕餉の語りに頷いて

お米のお水も楽しんで

 

なんだろう、二年前からなのか!!

あの、田起こしも始めようという時に

大豆を蒸らして、味噌も仕込む時に

いったい何が、誰が!!

 

畔で焼くなと!

牛には食べさせるなとな!

その牛は殺せと!

 

腰の痛み、腕の痛み、こころの気塞ぎ

我、百姓たり、親も、その親も

この畔に立ち、眺めていたのです

この足元を守らないで、開国の貿易交渉だと!

ただただ、お米の実りとは

この風景のすべてです

 

泣くまいと、田植えの済んだ畔に立ち

虫送りのまつりには、諸般の悩みも送りたい

大自然の力は地震に津波、避けられるはずは原発事故

多くの御霊が飛んだのか、蛍の留まる草の先

浄らに次代に繋ぎたい


 


 SNS友人の佐藤さんからのインスパイア        マハラバ文庫 増田・大仏・レア 

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