父の画いたキリストの桂冠図。板にそのまま描かれて枠も手作りで。
1930年の8月27日生まれの父は、生きていれば85歳になっているはずなのです。
53歳で、終わったのですから老残というのは、想像できないけれど、若き日にこの絵を描きながら、閑居山願成寺の住職で終わった生涯。
今、生きていたら、と思う事は多々あるのですけれど、屋根裏で、新聞紙に包んだままのこの絵を、出してみて、父の言った一刻一刻即往生の意味を考えます。
父と母の物語の中で、語られている時間の観念は、まだ、すべては学習できていません。
ただ、よく言っていた人間のしていることは、宇宙の果てからみたらほんの一瞬のことなんだよ。と。それなのに、人の世は、惑いの大きいこと、嘆きに満ちている事。
精一杯、今を生きるということ。それだけでいい。
0 件のコメント:
コメントを投稿