2011年4月5日火曜日

奥の細道

 朗読の稽古の発表会は、繰り延べになっていますので、本日が最終稽古日となりました。「外郎売」「原体剣舞連」「奥の細道」すでに一年になる演目もありますが、先月開催される予定だったものが、稽古日も含めて、今月になったので、参加できる人数も分担も変更が今日になってです。
 この一カ月、お稽古はなかったのですけれど、家での練習ができる時間もありませんでした。皆さん同様です。それでも、自分の箇所をしっかり読みこんでいる人は上達が見えるのです。朗読なんて、ただ読むだけだとはなりません。お稽古のあるものは必ず回数で内容が深まるし、それが技術となるものです。
 子供の頃は自尊心が強かったのか、人に教え込まれる事がうっとおしかったのですが、今は、かなりありがたい事だと思うことが増えました。教えてもらえると言う事、ともに学ぶと言う事が、必要だと解ったのは、周りも、セカンドステージになった方々になってからです。やっと素直になったようです。
 「外郎売」も、指摘指導される事はなるほど、「原体剣舞連」は組み合わせがかなり変化ができました。「奥の細道」には泣きそうです。この平泉までの前半部、名勝旧跡と、奥の細道で読まれたところの多くが、被災地であることに、情景を思い浮かべながら、こころを込めるという朗読は、どうもテレビで報道されていた災害がオーバーラップされてしまいます。皆さんの中には昨年訪問もされている方もいらっしゃるので、惜しむ声、そして今回の地震・津波の話になってしまいます。あと二週間で、この演目も仕上げていかなければなりません。稽古二時間半。帰宅し母とは今朝もあった余震について電話し、義母の病院に寄ります。

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