2010年4月21日水曜日

旅人


月日は百代(はくたい)の過客にして 行きかふ年も又旅人也・・・・と読みだして、昨日は、朗読の会の発表会でした。おくのほそ道。旅人への尽きぬ憧れを多くの人が持ちながら、それを作品とするまでに、この書き出しに五年松尾芭蕉はかかっているという、先生の講義に、一語一句読み取りながら声に出し、耳で聞いてまた、身体にそのリズムを埋めていき、自分の朗読とする。上手下手ではなくて、自分なりの読み方を創っていくのだそうです。
 日光の開基は空海じゃなくて、徳一太師ではないかとか、ふっと疑問を感じるとそこで言葉につっかえリズムが乱れ、旅へのいざないも、文の道への楽しみも崩れるので、ひたすら、音と身体のリズムを合わせ、呼吸を整えやっと、一節を読み終えると、読みこんでそらで言えるようにとさらなる指導が・・・。
 ひとは皆、旅人。

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