2020年4月7日火曜日

4月7日の空


 あの日から8年経って、本日も桜の花が麗らかに、あちこちで咲いています。母の命日。
うちの床の間には生協で買ったマグネット式の手拭を掛け飾りにするのを使い、閑居山の摩崖仏を、小林画伯に炭拓で採ってもらったものを下げました。父の一周忌にと母と相談して摺ってもらったもの。
 今でも持って居られる方もいるのでしょうか。そもそも県指定文化財だったのですけれど、こういう使用は任されていたのか今となって、不明です。
 閑居山の一部、庫裡に続いた山地を母は国からずっと借りていて、母が亡くなった次の年にその連絡が、笠間の森林管理事務所から来て、連れて行ってくれる人が居たので、状況を兄に伝えたのですが、意に関せず。そのまま私が母の気持ちを受けて借り受けているのです。もうやめようもうやめようと思いながら、8年。母の命日に合わせたように来る納付の通知は、笠間ではなくなり前橋市の関東森林管理局からになりました。
 あの年に、お母さんが大変苦労して守っていた。と話してくれた電話の向こうの係の人ももう退職されているのでしょうか。
 山は荒れ寺は廃れ、人は・・・また春を迎えるのでしょう。

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