父の遺したイラスト図。弥陀の四十八誓願図。ここに鳩の木を使いレタリックで南無阿弥陀佛とした自筆のもの。滋賀県から私の手元にと送ってくれたものです。
この図を大切にしてきた人たちの思いを受け止めるには私は非力だなと感じています。
一羽一羽のまなこに映っているのは、今までの、そして今の、これからのすべての事でしょう。オリジナルな唯一な四十八誓願図に、父が受け止めていた他者の苦しみ、悲しみ、非力、凡愚、煩悩などを、そしてそれがまた、父自身の苦しみ、悲しみ、非力、凡愚、煩悩などを覚っていつつ描いたのだと思うのです。仏画であるともいえるけれど、一般の寺に収まっていたような図ではないものを、裏打ちし額に入れて大切に扱ってくれていた人たちがいる。どれだけの、その思いを私ごときが、文庫番だといいながら、ろくに整理もできていない日々、そしてこれからの自分のわずかな時間で整理できるのでしょう。
御開帳していくには、どうしたらよいのか、自問。
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