八郷からはるばると来た水仙は、お正月迎えに華やぐようにと、健気にも川岸で蕾を膨らませています。
このところ氷点下、毎朝霜にうなだれながら、日差しが高くなるとそちらに向かって伸びるように暖かさを茎に取り込むのでしょうか。
八郷の南の、閑居山から、兄が山梨の我が家の玄関に来ました。
会うのは、次女が入院する前の時からだから4年近く経ったのでしょう。あの時の穏やかさはなくなり、表情は互いに固く、会話の糸口がないままで、同道してきた在家の方も、少しでも状況を好転させることができるかと考えられたのだと思いますが、どうだったでしょう。
お茶をすすって、所在を知りたかった古い知り合いについて、私も解からないという事を確認できたら、戻っていきました。小半時もあったかどうか。
そして、今朝のようにさらに寒さが厳しく、朝の冷え込みが肩のあたりで感じる日には、毛布にもぐって、また寒いだろうかと兄の吹きっさらしの小屋を考えます。
会話が一方的になることが、在り方を難しくしているけれども、自他どこにその理由があるのか、探せないままについにこの年になっている、それでもまあ元気な様子にほっとします。
マハラバ文庫が、コミュニケーション・クリエイト。それは人生の最初から、会話の難しい状況の中で、互いの言葉を探してきているから。いづれ、最終章を綴るときがやってくるのでしょう。母が育てていた水仙のその系統だという花、この土地で、この寒さでも耐えていけるようにと、今日から陽射しが長くなることを喜びます。
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