2016年8月29日月曜日

のびやかな歌声で


 オホーツクの舟歌を父が歌い上げていたのは、知床旅情の第二次ブームの頃だったでしょうか。お前らこんなの知っているかというふうなのですよ。は~まなしの咲く頃。そして一くさり、森繁のシベリアを話していたのです。ハナマスの花を、母の生まれの北海道を唄うように、その不器用な表現を知りつつ、母娘の会話は何気ない日常の事を語っていたのでした。おも~いだ~しておくれ お れたちのことを~〽。
 
父の誕生日、そして昨年の次女の手術日にあたる今年の27日28日.は、遠出でした。
 この二三日はエポックとなるのです。
 昨年の骨髄移植手術の日、その後の定着を待つ日頃は回復の道を見ることしか考えようが無かったのでした。

父の事も書き残したい、でもそれとは別な旋律を奏でているのが、文庫番にはこころの裡に聞こえてきているのです。そして、今いるところから見る秋の空に。


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