ご近所の方にも配ってなるべく多くの人に供養してもらってください。
義母の葬儀も終わって、饅頭が残っています。引っ越しして一年も経っていないうちです。
家族葬としたので、近親者とに向こう三軒両隣のお付き合い程度が知っていて、それでよいとしました。そして家族葬にしても、葬儀のやり方などは、こちらで習わしになるべく合わせて連れ合いは考えました。
食が細くなってきたので、かかりつけ医さんに伝えて、その一週間もたたない間に緊急入院。昨年秋に手術はしても、もう最終期を覚悟して時間との競争だったにしても、その午後のおやつまで、しっかりと口にして、覚悟した自宅での看取りに戻る事もなくたった四日の入院で、血圧が落ちてきたとの連絡に急いで車を走らせたその午後に息を引き取ったのです。春の訪れを告げる梅の綻びはじめた日でした。
文庫番の実母、義父、そして義母。土地を違えて事情も違っての葬儀はそれぞれ異なるところがあって、一人ひとりの思い出に浸る間もなくあっと言う間に、親たちの世代がすっかりいなくなった私たち夫婦。今回連絡しながら近親のこの世代も、皆、渡し守りからの声の届く岸に居ることを知りました。
そして、自分たちの先ゆく道も示しながら、親たちは往生するのです。遅からず、いずれはそちらに行く定めなのだから、こうやって見送りをできたことを有り難く思うのです。
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