2011年8月10日水曜日

茨城行


八月九日は母の誕生日でもあるのです。なんとお誕生日手術!ということで先日の白内障、左目もするということでした。右目の手術がうまくいって、鏡をみたら皺くちゃ婆さんがいたの。と言いますが、これで両目が明るくなったら、娘の衰えも分かってしまうでしょう。
 所詮、人のしていることには、限りがあってもっと大きい摂理の中での惑いなのだと、考えています。この母の手術の間にも茨城に来ましたが、その時は午前でしたので、土浦から神立の間の蓮田に大きな白い花があり、ピンクのも混ざって、大きな緑深い葉の波が風に動くなかに、その垂直の茎の上の花が揺れるのを見ると、今年の震災・津波で波に巻き込まれてしまった魂が、お盆月に何かを語っているようにも見えるのでした。これは、何回もこの蓮田を見てきて今年初めての感覚でした。その日は、帰る事など一生のうちには無いと考えていた、ふるさとの山に行き承知はしていたけれど、物事には留まる事はない、無常ともいえる寂寞感が蓮田の花に感じたのでしょう。この葉や花の下。水の中、泥の中で育つ今年の蓮根。丹精込めている生産者のためにも、出荷できることが望ましいのですが、それも願いながらも、どこかでやるせない眺めだったのです。遅れて昨日の午後の常磐線から撮った写真です。昨日は長崎原爆忌。

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