2020年7月27日月曜日

大仏空 テープ2-3 トッラックNo.1から


 親鸞というものを中心にね、日本の念仏思想というか浄土教というものを中心に一つの体系みたいなものを作りたいと、まあ思っているわけだけれども、それはね、親鸞を中心にするということは良いんだけれども、まあそこらへんなのだと思うけれども、僕の発想というかな、一番基礎にあるものは、どういうふうに言えばいいのかな、土着的なもの、への志向と言ったら良い。それは、民衆の中に根強く残っている、ずっと残ってきたしこれからも残っていくだろう、日本人の持っている土着的なもの。それが念仏という形をとって今日まで来ている。そこら辺のところを纏める。というのがねらいなんだね。それは土着的なものが浄土教思想とまとまったのは、この間から書いてきている「さび」という形になるんだと思うけれども、だからどうしても日本の神話とかね、その神話ができてくる背景とかね、そういったもの。ちょっと親鸞には無関係だと思うようなもの、をやはり丹念に拾い上げていって、それをこう纏めるには整理しなければならないと思うけれど、整理の仕方でもっては方向付けられる一種の危険があるけれども、まず最初に雑然としてもいいから、ともかくやたらと採りまくってみることだと思っているんだ。
そして、そういう目で見ると一遍という人物はどうしても欠かせないと思う。一遍念佛、親鸞さんから見れば後輩にあたる人なんだけれども、これはすごく民族、みんぞくという場合はナショナル、ネイションという意味と、それからもう一つはフォークロアのフォークの方だね、両方ひっかけて民俗的だね。彼の場合は。土俗的なんだね。
大仏空 テープ2-3 トッラックNo.1抄

 長雨の続く7月26日。父の講義テープを起こしています。
この日は父と母の結婚記念日だと言われていて、私の故郷では夏祭り。祇園とかまちとか読んでいたお祭りは、今でもやっているのでしょうか。今年は長雨だし、家籠りだから、続いていてもやっていない事でしょう。
 もう、文庫番としては、いつまで父の研究の書き起こし、整合ができるのか自信はないのですが、骨子としてしたかった事を自分で語っているところがあったので、アップをしておきます。
 テープは2バージョンはあると考えているので、どのように纏めたら、語っている内容の筋道ができるか。もう少し自分に許される時間があればと思っています。


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